2008年9月15日に起こったリーマンショック、僕にはあんま関係ないわ、と朝食食べながらニュースをボーっと見ていました。当時の僕は某広告代理店の営業マン。ことの重大さにまったく気が付いていませんでした。
関係、めちゃくちゃあったんですよね、リーマンショック。あのころ働いていた人は体験したと思うんですが、世の中一気に不景気になったじゃないですか。で、企業が不景気になって一番最初にカットされるのは広告費。ということで当時働いていた広告代理店でもテレビや新聞等への広告の出稿がいっきに減りました。結果、成績の悪い営業マンはどんどんクビ、切られました。僕はどうだったかというと、なぜか営業成績だけはよかったので、会社には残れたのですが、なんというか、サラリーマンって会社の業績や意向だけで人生を左右されるよな、と思いはじめたら、そこで働くのがいっきに嫌になって。そこで決意したわけです。自分で事業主になろうって。
気持ちが決まったら、すぐ会社の社長に思いのたけをお伝えして、引き止められはしましたが、決意は固かったのでぶれることなく辞めました。
それで何を目指したかというと、当時広告を出してもらっていた司法書士の学校があったのですが、広告担当者の勧めにまんまと乗っかって、入校して司法書士を目指しました。が、5年チャレンジしたものの、合格に届かず、貯金も尽きて挫折。どうしようかな、と途方に暮れ、司法書士の勉強をするかたわら、宅建試験と行政書士試験に合格していたので、どちらかの資格を活かして仕事をしようと考えました。結果、宅建業は供託金を準備できないからあきらめ、行政書士業は業務のことよくわかんないけど、スタートにお金かからなそうだから、という理由で行政書士として登録しました。これが行政書士として僕が開業した理由です。しょうもない理由ですみません。
こんな感じに、無計画な開業をしたので最初はホントに苦労しました。が、なんとかなるもので、気が付いたら、10年経って、今も楽しく行政書士ライフやってます。今年4月からは、10年前に資金不足であきらめた宅建業もあわせてスタートすることができました。二刀流です。いろいろ大変なこともあったりするけど、当時を振り返ってみても、やっぱ今の自分、けっこう好きです。後悔はありません。これからもはたらく行政書士でがんばります。