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永田 安修

 行政書士資格を取得したのは前職を辞めるか辞めないかの頃でした。

 学生時代に、何か国家資格を取ろうと思い「宅建」「マンション管理士」等の不動産関係の資格を取っていた流れで取得しました。

 

 前職を辞めてすぐに始めたのがマンション管理士。

 しかし、これがなかなか知名度もない資格だったので営業活動に苦労し、知名度のある不動産業を事業として加えました。そうして、少しずつ仕事も増えてくると同時に行政書士の先生に依頼する仕事も増えてきました。

 そうなると今度は、依頼者と行政書士の先生の間に立って仕事をするのも効率が悪く感じ始め、それならいっそのこと登録してしまおうという動機で登録したのが私の行政書士としての始まりです。

 

 宅建業もしていたので行政書士も兼業すれば農地関係の依頼が来るはずと思っていましたが、現実には開業して3年ほど農地転用は依頼がありませんでした。

 代わりに初めていただいたお仕事は、高校時代の友人からの依頼された「建設業関係」でした。

 今では、同業者さんからも農地関係をはじめ様々なお仕事をいただくようになりましたが、目論見通りには運ばないものですね。

 これまでいろいろな先生方とも話しましたが、私と同じように同級生などの友達からの依頼をきっかけに仕事を増やしている方も多くいらっしゃるようです。友達の懐で腕を磨いて徐々に伸ばしていくのも戦略としていいのかなと思っています。

 

 行政書士の仕事は幅も広く、初めて出会う仕事も多いです。細かい数字とにらめっこしたり、思っていたほどデスクワークばかりじゃなく(農地転用で藪の中で地面掘ったり草刈りしたり、印鑑もらいに何軒も訪ねて回ったり)、修正の連絡がある度に肝を冷やしたり。

 こんなときは「はたらきたくない行政書士」になることもありますが、これまで続けられてきたのは、辛い時よりも楽しみや遣り甲斐の方が大きいからだと思います。

 

 成り立ての新人行政書士を信用して仕事を任せてくれたのは高校時代の友人、仕事の悩みや愚痴を聞いてくれるのは、同業者である青年会のメンバー。人のご縁に支えられてここまでやってきました。

 これから開業される方も、是非周りの家族や友人知人を大切に人のご縁を紡いでいってください。